HOME > 東京顕微鏡院とその時代 > 顕微鏡講習科卒業試験問題

 昔も今も変わらずあるのが試験ですが、中でも卒業試験は卒業をかけた大事な試験です。今から100年以上前の明治時代、東京顕微鏡院の顕微鏡講習科と種痘術講習科の卒業試験が掲載されています。筆記とともに実地試験もありました。

顯微鏡講習科試験問題
新井講師
(一)細胞の造構
(二)神経線維の種類及造構
(三)透明試薬の種類

入澤講師
(一)ニユーランデル氏液とは何ぞ其成分及び用法
(二)牛乳中の主成分
(三)白血球の種類(形態學上の分類)

同実地試験
「プレパラート」を装置して答を求む
(一)蛔虫卵、鞭虫卵
(二)肝臓ヂストマ虫卵

遠山講師
(一)顯微鏡下に於て「デツキグラス」の上面及下面に在る物像の判別法は如何
(二)間歇殺菌法の論理
(三)實扶垤里菌の形態は如何及義膜中殊に何れの部に存し如何なる黴菌と混在することありや
(四)虎列刺便顯微鏡的所見及其診断上の價値は如何

実地試験
「プレパラート」を装置して答を求む
(一)化膿性葡萄状球菌
(二)テタヌス桿菌

山極講師
(一)肉腫と癌腫との鑑別
(二)悪性腫瘍の性状
(三)腫瘍と炎性新生物との別
(四)癌腫の種類
(五)腫瘍の診断法

種痘術講習科試験問題
沼野講師
(一)羊痘胞と牛痘胞との區別
(二)種痘前後の處置
(三)牛痘の經過
(四)切種とは何ぞ
(五)痘苗貯蔵法

1896(明治29)年「顕微鏡」第11号*


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顕微鏡講習科卒業試験問題