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乳がんセミナー 【講演録 M4-4】

その他

海瀨博史先生
「乳がん検診・診断・治療~正しい情報を正しく知るために氾濫する情報から身を守る」講演録

7.乳がんの予防

予防因子

予防因子

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 予防のために、日常生活で具体的に何をしたらいいか知りたいですね。やはりエビデンスが大事です。皆さんにもできることとしては、禁煙、節酒(休肝日を設ける)、緑黄色野菜の十分な摂取、運動(目標1日1万歩。可能なら2万歩以上)が重要だということです。
 『がんの補完代替医療ガイドブック vol.3』には、10項目書かれています。判断に迷う時は、日本乳癌学会のホームページから「診療ガイドライン」を閲覧してみてください。患者さん向けに言葉も難しい言葉は排除して分かりやすくしてあります。

日本乳癌学会「患者さんのための診療ガイドライン」
 乳がんの原因と予防、乳がんの診断と検診など、皆さんがいろいろ聞きたいことがQ&A形式で掲載されているので、見たいところをどんどん見ていってください。

補完代替医療(CAM)

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補完代替医療について
 補完代替医療は、ホームページで閲覧できるので、まず乳癌学会のホームページに入ってください。補完代替療法のガイドブックは無料でダウンロードできます。最新版は第3版です。分かりやすく書いてあるので、ぜひここにもアクセスをしてみてください。
「がんの補完代替医療ガイドブック」の最新版

情報の出所を確認を!

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 「健康食品は安全食品とは限らない」ということ、これだけは絶対に知っておいてください。逆に、われわれの使っているお薬の副作用が増えてしまうとか、効果がなくなるとか、いろいろなことが起きてくる可能性があります。
 さまざまな情報があふれていますが、正しい情報を見極めて下さい。特に乳癌学会の先ほどのホームページは患者さん、一般の方向けにつくってあるので、アクセスして下さい。
日本乳癌学会 乳がん患者さんのためのHPリンク集


小林俊三先生からのメッセージ
 最後に、小林先生のメッセージについて、細かいことは小林先生の著書に書かれていますが、データを交えてお話しさせていただきます。

小林俊三先生からのメッセージ

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 ホルモン受容体陽性乳がんが確実に増えています。61%から81%に増えています。未産婦のリスクに関する1970年の論文では、30歳以下で生んでいれば低リスクであり、若ければ若いほど乳がんになりにくい。ホルモン陽性乳がんになりにくいということです。しかし、子どもを生んでも35歳以上だとリスクが高くなるという事実があるということです。これはアメリカ、イギリス、日本、台湾、ギリシャ、ユーゴスラビア、ブラジルのデータですから、人種差はないのです。
 もう1つ、ホルモン感受性陰性の乳がん予防には、離乳をゆっくりすることが重要だとデータ上も出ています。急激に断乳すると、乳管上皮に悪影響が出てリスクが上がる、ということです。
 ですから、初産を早く、離乳はゆっくり、社会全体で助けていこうという活動が、乳がんの予防につながると説明されています。
 病床にあり、限りある命をこの本の出版に全力を注いだ小林先生がわれわれに送ってくださった最後の言葉をお伝えしたいと思います。
 『…このような背景に鑑みて、喫緊の政策目標の中心課題のひとつに据えられた「少子化対策」が、目下の女性の最大の敵である「乳がん」の撲滅に繋がるのだという重要な視点を提示した本書は、出産や子育ての当事者のみでなく、広く社会の中核を支える方々にもご一読賜り頂きたく、ご専門の方々を含めてご案内申し上げる次第です。謹白 平成27年11月 日本乳癌学会名誉会長 名古屋市病院局スーパーアドバイザー 小林俊三 拝』

 本日は、「正しい知識を正しく知るために氾濫する情報から身を守る」と題して、小林先生の著書の紹介を含めて、乳がん検診、診断、治療に関するお話をさせて頂きました。ぜひ、正しい知識を知るために、ホームページも積極的に活用してください。ありがとうございました。

※無断複製・無断転載は禁止します

お役立ちサイト

日本乳癌学会「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン」

国立がんセンター がん情報サービス がんと仕事のQ&A

がんと就労

がんとともに働く 知る 伝える 動き出す

*上記は、本セミナーにおいて、正しい知識を正しく知るために、積極活用が啓発されたサイトです。


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