空気中に揮発する有機化合物全体を指しますが、WHO では室内空気汚染の観点から有機化合物の沸点をもとに以下のように分類定義されています。
WHOにおけるVOCの分類
高揮発性有機化合物(VVOC)
沸点がマイナス~50度の範囲のもの(ホルムアルデヒド等)成分
揮発性有機化合物(VOC)
沸点が50度~260度の範囲のもの(トルエン、キシレン等)
半揮発性有機化合物(SVOC)
沸点が260度~400度のもの
粒子状有機化合物(POM)
沸点が380 度以上のもの
化学物質
トルエン
発生源: 洗剤、塗料、接着剤
症状: 疲労、めまい、体力減退、不眠、呼吸器疾患の悪化、ぜん息
キシレン
発生源: 塗料、芳香剤、油性マーカー、のり
症状: 目、鼻、喉を刺激し、バランス感覚を失わせる
パラジクロロベンゼン
発生源: 防虫剤、防臭剤
症状: めまい、頭痛、腎炎、発がん性
エチルベンゼン
発生源: 接着剤や塗料の溶剤、燃料油
症状: 喉や目への刺激、皮膚炎
スチレン
発生源: 接着剤、クッキングラップ、プラスチック製品
症状: 粘膜の炎症
テトラデカン
発生源: 塗料等の溶剤、灯油の揮発成分
症状: 高濃度で麻酔作用、皮膚の乾燥・角化、亀裂