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トイレに潜む食中毒を起こす病原微生物と対策

トピックス : 腸管系病原菌の検索

2013年12月4日
一般財団法人東京顕微鏡院 食と環境の科学センター
微生物検査部 柿澤広美

誰もが一日に4~8回使用し、設置場所は家庭、学校、職場、公共機関等多岐にわたり、様々なシチュエーションで使用するもの、それはトイレです。そんなトイレ内に、いったいどのような食中毒の危険性が潜んでいるのでしょう。

食中毒の分類

食中毒は、飲食物を経由して有害・有毒な原因物質を体内に取り込むことにより発症しますが、その原因によって、

  1. 腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ属菌、カンピロバクター属菌等による細菌性食中毒
  2. ノロウィルス、ロタウイルス等によるウイルス性食中毒
  3. 毒キノコ、フグ毒等による自然毒食中毒
  4. 農薬やその他のアレルギー等の化学物質性食中毒
  5. アニサキス、クドア等による寄生虫食中毒

の5つに大きく分類することができます。このうち、トイレで感染する可能性がある食中毒は、下痢や嘔吐による排泄物内の原因物質によって感染が成立する1の「細菌性食中毒」と2の「ウイルス性食中毒」の2つが上げられます。

トイレに潜む危険への対策

食中毒予防の3原則は食中毒の原因を「つけない、増やさない、やっつける」です。このうちトイレ使用に関連する「つけない」ためにはどのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。

1.  正確な手洗い

自身が感染源とならないよう、用を済ませた後はしっかりとした手洗いが必要です。石けんは保管時に不潔になりやすい固形石けんよりも1回ずつ個別に使用できる液体石けんが望ましいでしょう。タオルの共用も避けた方が無難です。また、ドアノブ、トイレのふた、レバー等多数の人が接触する可能性がある箇所を使用する際は紙を使用して操作するなどの工夫をするとよいでしょう。

2. トイレのふたを閉めて流しましょう

ふたをあけたまま洗浄したり、お尻洗浄機の水圧を上げて使用すると排泄物の粒子が空中に拡散する可能性があります。

3. 清掃と消毒

トイレの清掃は、便器、ドア、ドアノブ、水まわり、床、専用サンダル等全てについて毎日実施することが望ましいでしょう。また、仕上げに次亜塩素酸ナトリウム液(200ppm)を使用するとより効果的です。


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