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検査項目

腸管系病原菌の検索

腸管系病原菌には、赤痢菌、チフス菌、パラチフスA菌およびその他のサルモネラ、腸管出血性大腸菌O157を含む病原性大腸菌、コレラ菌、腸炎ビブリオを含むビブリオ属菌、カンピロバクター、ウェルシュ菌、セレウス菌、エルシニア、黄色ブドウ球菌などがあります。

腸管系病原菌の保菌者検索をすることは、従業員の健康管理や集団食中毒の予防、さらには衛生管理の意識を向上するためにも有効です。

主な腸管系病原菌

赤痢菌

赤痢菌に汚染された食物、水の摂取、あるいは赤痢患者や保菌者との接触で感染。
インド、ネパール、東南アジアなどへの旅行で感染するいわゆる海外渡航者の感染例が多くなっている。

【潜伏期間】 1~5日 【症状】 下痢、腹痛、血便、発熱

検査法

サルモネラ、赤痢菌と腸管出血性大腸菌O157検査を同時に行える二分画培地を用いて自動塗抹装置で分離培養。

チフス菌、パラチフスA菌

チフス様疾患患者、及び保菌者の排泄物により汚染された食物や水の摂取、またはチフス様疾患患者及び保菌者との接触で感染。

【潜伏期間】2週間前後 【症状】発熱、下痢、バラ疹、脾腫、腸出血

検査法

サルモネラ、赤痢菌と腸管出血性大腸菌O157検査を同時に行える二分画培地を用いて自動塗抹装置で分離培養。

チフス菌、パラチフスA菌以外のサルモネラ

自然界に広く分布。鶏、豚などの家畜にも分布し、卵から検出されるS. Enteritidisは近年話題に上っている。

【潜伏期間】8~48時間 【症状】急性胃腸炎

検査法

サルモネラ、赤痢菌と腸管出血性大腸菌O157検査を同時に行える二分画培地を用いて自動塗抹装置で分離培養。

コレラ菌

熱帯・亜熱帯地方へ旅行したときに生水、氷、生の魚介類の摂取で感染。

【潜伏期間】1~5日 【症状】激しい水様性の下痢、嘔吐、脱水状態による乏尿痙攣など

検査法

選択培地としてTCBS寒天を使用、37℃24時間培養後、生化学的な性状を確認。増菌培地としてはアルカリペプトン水を使用。

腸炎ビブリオ

好塩性があり魚介類に付着している。増殖が早く、食中毒は夏季に発生することが多い。日本でも最も多い食中毒原因菌の一つ。食品の取扱い、二次汚染に注意が必要。

【潜伏期間】2~48時間 【症状】激しい腹痛、下痢、発熱

検査法

選択培地としてTCBS寒天を使用、37℃24時間培養後、生化学的な性状を確認。増菌培地としてはアルカリペプトン水を使用。

カンピロバクター

カンピロバクターに汚染された食肉、飲料水の摂取や、カンピロバクターを保菌しているペットとの接触で感染。患者は小児と青年層にニ峰性に分布し、通年発生。

【潜伏期間】1~10日 【症状】発熱、腹痛、下剤、血便など

検査法

カンピロバクター培地を使用し42℃で48時間炭酸ガス培養後、生化学的な性状を確認。

ウェルシュ菌

ヒトおよび動物の腸管内に生息し、土壌、下水などの自然界に広く分布。微好状態でのみ発育可能な菌。ウェルシュ菌に汚染された食品の摂取によって感染。特に、肉の調理、加工後の取扱いが不適切であると異常に増殖し、食中毒の原因になることがある。

【潜伏期間】8~22時間 【症状】軽度の下痢と腹痛。発熱や嘔吐はほとんど見られない

検査法

卵黄加CW寒天培地を用い37℃、48時間嫌気培養後、生化学的な性状を確認。

セレウス菌

自然界に広く存在している土壌細菌。穀物をはじめとする農作物から高率に分離。食中毒の主症状によって下痢型と嘔吐型に分類される。セレウス菌に汚染された食品の摂取によって感染。原因食品は、下痢型では肉類、野菜、スープ類など、嘔吐型は米飯、焼き飯、スパゲティなど穀類がほとんど。

【潜伏期間】下痢型/12~24時間、嘔吐型/1~6時間
【症状】下痢と腹痛を主とする下痢型、嘔気や嘔吐を主とする嘔吐型

検査法

卵黄加NGKG寒天培地を使用、37℃24時間培養後、生化学的な性状を確認。

エルシニア

ブタ、ウシなどの家畜、イヌ、ネコなどのペット、野ネズミなどの野生動物、各種食品、魚介類、河川などの環境と自然界に広く分布。エルシニアに汚染された肉類、乳製品などの食品の摂取によって感染。

【潜伏期間】8~16時間 【症状】下痢、腹痛、発熱

検査法

マッコンキー寒天25℃48時間培養後、生化学的な性状を確認。

ノロウイルス

汚染された水や2枚貝等の喫食により感染。また感染者からの食品を通しての2次感染。

【潜伏期間】1~2日 【症状】嘔吐、下痢、発熱、腹痛

検査法

RT-PCR法、リアルタイム-PCR法、TRC法 など。

腸管出血性大腸菌 O26、O111、O157

牛肉の生食や二次汚染された食べ物を摂取することにより感染する。少ない摂取菌量でも感染が成立する。ベロ毒素Ⅰ、Ⅱあるいは両方を産生する。なお、検査結果は毒素産生遺伝子の保有の有無を確認した後、報告。

【潜伏期間】3~8日 【症状】激しい腹痛、下痢、血便、重症の場合には溶血性尿毒症症候群(HUS)、脳症 (

培地

CT-SMC、CT-RMAC、CT-SBMAC、酵素基質培地 

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