遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞 授賞式・受賞記念講演会・お食事会

令和5年2月8日(水)、ホテルメトロポリタンエドモントにて「遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞 授賞式・受賞記念講演会・お食事会」が開催されました。前回および前々回は、コロナ禍のため中止となっており、3年ぶりの実開催となりました。

遠山椿吉賞は、当財団の創業者で初代院長である医学博士、遠山椿吉の公衆衛生向上と予防医療の分野における業績を記念し、その生誕150年、没後80年である平成20年度に創設した顕彰制度です。公衆衛生の領域において、ひとびとの危険を除き、命を守るために、先駆的かつグローバルな視点で優秀な業績をあげた個人または研究グループを表彰するものと位置づけています。

令和4年度は「食品の安全」「食品衛生」「食品の機能」「食品媒介の感染症・疾患」「生活環境衛生」を重点課題としました。

「遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞」は「食品に含有されるナノマテリアルの次世代影響等、安全性評価に関する研究」というテーマで堤 康央氏(大阪大学大学院 薬学研究科 栄誉教授)が受賞しました。 

また、40歳以下の研究者を対象とした「遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞 山田和江賞」は「食品媒介性原虫の潜伏感染メカニズムの解明と制御技術の新規開発」というテーマで伴戸寛徳氏(旭川医科大学 医学部 寄生虫学講座 准教授)が受賞しました。

「遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞」を堤 康央氏(左)に授与。右は当法人・医療法人の山田匡通理事長 
「遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞」を堤 康央氏(左)に授与。右は当法人・医療法人の山田匡通理事長 
「遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞 山田和江賞」を伴戸寛徳氏に授与
「遠山椿吉記念 第8回 食と環境の科学賞 山田和江賞」を伴戸寛徳氏に授与

授賞式ではまず、当法人の髙橋利之副理事長が開式の辞を述べ、選考委員長の渡邉治雄氏(国立感染症研究所 名誉所員〈前所長〉)による講評と受賞者の紹介および、各選考委員からの挨拶がありました。 

山田匡通理事長は、まず遠山椿吉博士の業績と本賞ならびに山田和江賞の趣旨を述べ、受賞されたお二人に祝福の言葉を贈りました。選考委員の先生方の厳正かつハイレベルな審査にも感謝を述べました。
そして「人間の健康な命をいかにして守り、育成し、増進していくか」という東京顕微鏡院とこころとからだの元氣プラザの基本的なテーマを紹介し、これらの価値が遠山椿吉賞の研究成果として結実していること、引き続き本テーマを両法人の課題として、事業に力を入れていくことを述べ、結びとしました。

祝辞を述べる山田匡通理事長
祝辞を述べる山田匡通理事長

山田理事長による祝辞の後、来賓として内閣府食品安全委員会 委員、川西 徹氏と大阪大学微生物病研究所 感染機構研究部門 高等共創研究院教授の岡本 徹氏が祝辞を述べ、それに応えて堤氏、伴戸氏からそれぞれ、受賞についての挨拶があり、授賞式は終了しました。

続いて行われた堤氏、伴戸氏による受賞記念講演会には、40名を超す参列者が熱心に聴き入りました。

堤氏の受賞記念講演「食品に含有されるナノマテリアルの次世代影響等、安全性評価に関する研究」
伴戸氏の受賞記念講演「食品媒介性原虫の潜伏感染メカニズムの解明と制御技術の新規開発」
授賞式・記念講演に多くの参列者が集まりました。

講演会終了後、会場を替えて行われたお食事会では、新型コロナウイルス感染症対策のため、過去のようなビュッフェ・立食形式でなく、コース料理・着席(指定席)形式にて開催されました。制限のある中でも、参加者は大いに交流を深め、盛況のうちに終了しました。

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