令和5年度の実績

令和5年度 夏休み「こども研究者体験」セミナー
白衣を着て、手についた菌や食べ物に含まれる色を観察しよう! New!

日時2023年7月27日(木)~7月28日(金)
会場一般財団法人 東京顕微鏡院 食と環境の科学センター 豊海研究所4階研修室
(中央区豊海町5-1 豊海センタービル)
参加者数14名
主催一般財団法人東京顕微鏡院
後援中央区教育委員会
協力山形県山辺町教育委員会

日本橋エリアの地域貢献事業として始まった夏休み「こども研究者体験」セミナーも、中央区全域にエリアを拡大し今年で16回目を迎えました。今年も中央区の小学校5・6年生を対象に、学校を通して参加を呼びかけていただいたところ多数の応募・問合せがありました。

セミナー全体の様子
セミナー全体の様子
講師の説明を熱心に聞く子供たち
講師の説明を熱心に聞く子供たち

今年も当法人の創立者遠山椿吉の生誕地、山形県山辺町立山辺小学校より参加があり、山形県山辺小学校教諭および同町教育委員会係長引率のもと、6年生児童2名が本体験学習を通して共に学び、交流を深めました。

山辺小学校の児童による山辺町・小学校の紹介
山辺小学校の児童による山辺町・小学校の紹介
夏休み「こども研究者体験」セミナーテキスト

研究1:食べ物に含まれる色(着色料)を調べよう!

実験の様子
実験の様子

着色料をテーマに薄層クロマトグラフィーという分析法で、チョコレートから色素を抽出し、合成着色料について学びました。

研究2:手についている菌を見つけてみよう!

実験の様子
実験の様子

自分の手に付着している菌を調べるために、手を培地につけ、孵卵器で18時間培養(35℃)し、どのような菌がいるか調べました。
そして、培養後の培地から菌を採取し、二つの色素液で染めて標本を作る「グラム染色」をして、顕微鏡で菌を観察する学習をしました。

研究3:食品から取り出した色素で酸性・アルカリ性を調べよう!

実験の様子
実験の様子

紫キャベツから取り出した天然色素「紫色」を利用してpH試験紙を作り、身の回りの食品8種類について、酸性かアルカリ性かを調べました。

検査室の見学:検査の現場を見てみよう!

検査室の見学

実際の食品検査はどのように行われているか、検査室を見学して確認しました。

微生物学的検査では、汚染指標菌や食中毒菌などの検査について、理化学的検査では、食品添加物や残留農薬などの検査について、それぞれ担当者から説明を受けました。


夏休み「こども研究者体験」セミナーは、普段なかなか体験できない実際の研究や検査の世界を、小学生の皆さんに体感していただくことを目的としています。この体験学習を機に、これからも多くのことに興味を持って、学ぶ楽しさを忘れないでいただきたいと願っています。

集合写真
《 参加者の感想より 》
  • 紫キャベツの試験紙の色が変わっていくのが面白かった。
  • 手に付いている菌はたくさんいて、他にもどのような菌がいるのか気になった。
  • 着色料の茶色は4色、オレンジが1色だったことが印象に残った。オレンジは赤と黄色、茶色はもっとたくさんの色でできていると思っていたので勉強になった。他に何色があるかも調べてみたい。
  • 食べ物にはたくさんの着色料がついていていることが分かったので、身近な食べ物でも見つけてみたい。

以上

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